アンケートの作成方法(作り方のコツ)
回答者の属性を入れる
博士、回答者属性とは「性別」や「年齢」のことですよね。
入れておくのは、どんな人が回答したのかを調べるためですか?
いやいや、分析のためじゃよ。
フィルタ集計やクロス集計、ウェイトバック集計などで使うんじゃよ。
あと属性といっても性別や年齢はあくまで代表的なものというだけじゃ。属性は他にもたくさんあって、アンケートの目的にあった属性を質問する必要があるんじゃ。
フィルタ?クロス集計?ウェイトバック?
そうじゃ。細かいことは別の機会に説明するとして、これらの概要だけ説明するとしよう。
フィルタ集計は、これは女性のみの回答といったように特定の層に絞った回答を集計することじゃ。
クロス集計は、ある質問と別の質問を掛け合わせる集計じゃ。例えば「性別」を表頭、「購買頻度」を表側にすると下のようなクロス集計表が出来上がる。女性と男性の比較をする場合などに使うんじゃ。
確かに、どちらも分析には大切そうですね。
(メモメモ・・・・・)
ウェイトバック集計は、属性内の割合を整えるために使用するんじゃ。
例えば女性と男性の割合5:5の結果が欲しい場合でも、都合よく集まるとも限らんからの。この場合、男性が少なければ、そのデータを女性の回答者数と同等に割戻してから分析するんじゃよ。
なるほど、属性データをとっておくと分析に役立つのですね。
そして、その属性データは性別や年齢以外にもたくさんあるということですよね。
うむ。属性というのは、回答者がどの分類に属しているかということじゃ。例えばケイト君は、男性であり、20代であり、社会人であり、平社員であり、年収1000万円以下であり・・・・。あげるとキリなないぞい。
では、住んでいる地域や身長なども属性になることがあるのですね。
そうじゃ。今あげたのはデモグラフィック属性と呼ばれる物理寄りの属性で、対象者の性格や好みなど心理的な分類のサイコグラフィック属性というものもあるぞい。
入門者の頃は性別や年齢など一般的に分類しやすい属性だけでもかまわんが、しっかり効果的な分析をするためにはそれに適した属性が必要じゃ。アンケートの属性で一番大切なのは、そのアンケートの目的にあった属性を入れておくことじゃよ。
わかりました。
僕のアンケートレベルが上がったら、また詳しく教えて下さい。
おお、それから属性の質問を設置する場所じゃが、アンケートの一番最後にするんじゃよ。属性のような個人情報に近い質問をすると、それ以降本当のことを答えない回答者がでてくるんじゃ。誰が回答したか分かってしまうんじゃないかと不安になってしまうんじゃ。
アンケートQの場合、質問ページを別々に分けれるから属性質問用のページを作って最後に設置したらええわい。さらに対策するなら「前のページに戻るボタンを表示しない」機能を有効にするとバッチリじゃ。
場合によっては属性を最初に聞くこともあるが、それはちゃんとした理由があるんじゃ。また別に機会を設けて説明するわい。入門者のケイト君は、とりあえず最後に設置することを覚えておくくだけで大丈夫じゃよ。
(メモメモ・・・メモメモ・・・)
属性も奥が深いなぁ。
ケイトさん。
こちらのアンケートの属性にモレがありますよ。
ん?どこだろう・・・・。
ここです。女性と男性はありますが、『ロボット』が抜けていますよ。
あと、『紳士的』という属性も追加したほうが宜しいのではないでしょうか?
(サーベイQは本当に高性能アンケートロボなんだろうか・・・・・)。