アンケート用語集

多段抽出法(ただんちゅうしゅつほう)とは

多段抽出法は、まず母集団を幾つかのグループに分け、その中から対象グループを無作為に抽出します。次にその抽出されたグループを更にグループ分けし、その中から無作為抽出します。これを何段階か繰り返し、ある程度グループが小さくなったときに、最後に抽出されたグループから対象者を無作為に選択する方法です。
例えば、全国から1000人対象者を選定する場合、まず47都道府県から5つの都道府県を無作為に抽出します。次に、抽出された各都道府県の市区町村を無作為に4つずつ、つまり20市区町村を抽出します。最後にその抽出された20市区町村から調査対象者を50人無作為に抽出することで、1000人の対象者が選ばれることになります。
この方法は訪問調査の対象者抽出時によく行われる方法で、調査員の訪問地域を絞ることで手間やコストを削減できるというメリットがあります。上記例であれば、もし全国を対象に1000人を無作為に抽出してしまうと訪問先がバラバラになってしまう可能性が高くなりますが、多段抽出を行うことで20市区町村のみの訪問で調査を行うことができます。
ただし、グループを絞っていくという性質上(グループ自体に特性がある可能性がある)、単純無作為抽出法などよりも代表性が低くなってしまいます。

    
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