定性調査（ていせいちょうさ）の意味

定性調査とは、ある質問に対する言動や状況下における対象者の言動の記録を収集する調査です。面接や観察、自由回答記述といった調査方法によって、対象者の発言や記述、行動の観察から数値化出来ない情報を収集します。
回答の自由度が高いため、探索的に仮説を立てるためのヒントや調査側が想定していなかった回答を得られやすく、定量調査では得られない情報が多く含まれます。
ただし、定性調査は対象者１人当たりにかける手間や時間が多いという特性上、統計的に十分なサンプル数を確保することが難しく、統計的な精度としては高くないことがほとんどです。その欠点を補うため、定性調査をもとに定量調査を設計するヒントや検証する仮説を導き出し、定量調査で量的に仮説を検証するなど、両調査をセットで行うことも多くあります。
また、定性調査は言語や文章による情報が主なので、調査の結果は見る人にとって直感的に分かりやすいものが多くなってます。
質的調査とも呼ばれます。