アンケートの作成方法(作り方のコツ)
アンケート期限前に、回答の再依頼をする
リサさん、回答の回収目標を90%にしているA社の従業員満足度調査ですが、締切が明後日なのにまだ60%ぐらいの回収なんです。
案内はいつ送付したの?
ちょうど2週間前です。皆さん忙しくて回答できないのですかね?
調査実施側としてそんなことを言ってられないわよ。
締め切り間際に回答する対象者もいるはずだけど、目標の回答率90%には届きそうにないわね。
再依頼のメールはもう送ったの?
再依頼ですか?いえ、送っていません。
皆さんお忙しいところに、催促のメールを送ってもよろしいのでしょうか?
もちろんいいわよ。
後から回答しようと思っていたけど忘れてしまっていたという対象者も結構いるはずよ。
でもケイトくんが言うように、皆さん忙しいところ時間を割いて回答していただく、ということを配慮した上で再度依頼することが大切よ。
丁寧に依頼すればいいわけですね。
じゃあ、早速再依頼してきます!
ちょっと待って・・・。
再依頼の目的は、あくまで回収率を上げることよ。
そのことも踏まえた再依頼をするときのポイントがあるの。
<再依頼時のポイント>
・案内方法
・通知日時
・発信者
・対象者
・頻度
・挨拶や文章の内容
(メモメモ・・・・)
再案内の方法は、アンケート調査依頼時と同じ方法が一般的よ。
ただ、郵送みたいに時間やコストがかかる場合は効率を考えて電話で案内する、といったこともあるからケースバイケースで一番いい方法を選べばいいわ。
再案内の日時で注意する点は2つあるわ。
まず、回答してもらいやすい日時に再依頼すること。例えばメールはいつでも見れるから大丈夫と思っても、業務で忙しい日中に送付した場合は回答率が少し下がってしまうの。メール開けても、優先順位が低いからと後回しにされて、結局回答を忘れてしまうのよ。
次に、対象者の迷惑にならなさそうな日時に再依頼することね。特に電話の場合は、配慮したほうがいいわね。
再案内の挨拶や文章の内容は、さっき話にあった通り、皆さん忙しいところ時間を割いて回答していただく、ということを配慮すること。回答するのが当たり前、ではなく回答のご協力をお願いしています、という姿勢が大切ね。あと回答期限や回答にかかる時間は、最依頼時にも案内したほうがいいわね。
再案内を通知する人は、初回案内と同じ人が一般的だけど、場合によっては通知者を変えることもあるわ。
今回の従業員満足度調査の場合だと、どうしても大切なら、人事部の部長や、社長からメールをするの。担当者から案内するよりも断然回答率が上がるわよ。
再案内の頻度は、通常1回ね。よほど回収率が悪い場合は、複数回再案内することもあるけれど、あまりしつこいのはやっぱり迷惑になってしまうわね。
再案内の対象者は、個人情報をとっているのであればまだ回答が済んでいない人を抽出して再案内するのがいいわね。
ただ個人情報を取得しないアンケートや、抽出の手間削減をするときは対象者全員に再依頼することになるの。その場合は、「すでに回答がお済みの皆様には重ねての案内となり、ご迷惑おかけします。」といった一文をいれるようにね。
(メモメモ・・・)
再依頼をして回答してもらうこと、せっかく再案内を出すのだからポイントをおさえて効果的にすること。
よく、わかりました。
リサさん。
「サーベイQの紳士的対応に関するアンケート」の回答をまだいただいていないのですが、お時間よろしいでしょうか?
・・・・・・。
今、忙しいから後にしてね。
(なんと間の悪い・・・・・・・・)
(再依頼のタイミング・・・、やっぱり大切だなぁ・・・・。)